-新生!

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 GUETO上越支部の背骨を支える神聖なアタバキ、金沢で面倒を見きれなかった分に加えてこの2年の私自身の技術の向上を惜しみなく盛り込んで新生しました!

  
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 手入れ前には寝かせた状態でしか写真を撮っていなくて比較しにくいのですが、大手術を待つ患者のようでこれはこれでありかも。


 若さに任せた勢いだけで突っ走り擦り切れ疲弊した戦士が、療養を経て一回りもふた回りも逞しく栄気が漲って溢れ出さんばかりに快復したかのように生まれ変わったと思うのですがどうでしょうか?




 音の方も手入れ前は、
-以外としっかり音でるねぇ。
 という感じでしたが、
 
 手入れ後、
-ムムッ・・・イイィ   。
という感じで、高級感溢れる格調高い音に仕上がりましたよ。
 我が良き伴侶のアッコちゃんも何気に叩き、「これ音が違う!」と一言、違いがわかるんかい!門前の小僧ならぬ門前のおかみ。

 
 今日は皮張るぞ!と準備をしていたある日、日本のGUETO創設に深い関わりを持つ人物、つまりはこのアタバキ誕生の縁の糸の端緒につらなると言って過言では無い、現在は名古屋地区を代表する孤高のカポエリスタのトヨさんが、前触れも無くパートナーのしほちゃんと共にフラリと訪ねて来た。
 これもやはり縁の為せる業かと、太鼓に命を吹き込む神聖な皮張り作業を手伝って貰うことに。
(でも手伝ってくれたのはしほちゃんだけで、トヨさんは部屋でごろごろ。これも何かの縁ですな。)
 

 そんなオチ的なストーリーも刻みつつ新たなヒストリーを上越で創るべく帰郷の日を待ち侘びています。
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 こういう出張形式の製作会、今回の修復作業で浮き上がって来た改善点を踏まえた上で、機会を戴ければ是非またやってみたいと思います。
 興味を惹かれた方あればご連絡お待ちして居ります。

 金沢出張アタバキ製作体験会の様子はこちら
# by kei-grande | 2013-04-06 00:02 | Atabaque アタバキ | Comments(5)

-2013年春の新作

 新しい素材を試してみました。

 今までいろんな木で試して来ましたが、一番クッキリハッキリパンチのある音に仕上がったのは枕木を製材して作ったもの。目が良く詰まっていて重く硬くて粘りが有って曲げ易い、反面、丸鋸一つでの製材は作業自体がとっても大変でやってられん。 その上製材後の板は乾燥が進むに連れて暴れる暴れる、捩れ、反りがひどく組み上げも一苦労、仕上がりはすごく良かったもののもう二度とは使いたいと思わない。

 試行錯誤の繰り返しから見えてきたのは、形や大きさ、張る皮の種類のみならず、樽木の素材の質感がダイレクトに音の質感に反映されること。



  そしてたどり着いた近所の材木店。 

 「硬くて、重くて、弾力があって、扱い易く、手頃な値段の材を探しているんですが…」
 
  「ウチに有る物だとタモかナラだね。」と、ずらりと並んだ倉庫を見せて貰う。


 ナラは知り合いに貰ってクンヤ(ロープの張りを調節する杭)用に重宝して使っている、これで今後の仕入れ先は確保。
 しかしこいつは本当に硬くて鋸を轢くのも大変。
 
 ということでもう少し扱い易そうなタモで作ってみました。
 
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 タモ材を使った作品第一号です。

 タモはバットに使用されることで知られる落葉広葉樹。硬さと弾力性、そして適度な重さを兼ね備えた材。
 今回初めて使ってみた結果は・・・

 高さは約70cmヘッドは山羊皮でかなりの細身、打面の外径は約20cmと小さめですがこれがまたすごくイイんです!
 小さな打面のくせに高音は勿論低音までも幅広い音域でしっかりと反応、いつまで叩いていても飽きのこない味わい深い音色。今のところの最高峰です。

 自家用の試作品として作りましたが、一目惚れしてしまった人は気軽に声かけてください。
 

 
 今回はもう一つのチャレンジも、に注目!
 鉄の丸棒を曲げて作りました。木材の方が貴重で鉄の方がお手軽だと最近思う、どちらが環境に優しいかは知らんけど・・・。
 
 以外と簡単だなぁと思っていたら・・・しばらく使用するうち溶接が一箇所とれてしまった。
 まだまだ険しい溶接道。

 グランジ工房作品愛用者の皆様、溶接の不具合あったら遠慮なく言ってね。

 
 
# by kei-grande | 2013-04-04 23:30 | Atabaque アタバキ | Comments(2)

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 胴体の仕上げ完了!


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 内部の割れと隙間も埋め更に、余ってた鉄輪が測ったかのようにちょうどいいサイズだったので補強に入れて置きました。



 後は皮を張るのみ。
# by kei-grande | 2013-03-31 21:38 | Atabaque アタバキ | Comments(0)

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 一番下のもの(写真では一番上)以外、すべてのタガを詰めてフィットさせました。
 それぞれ色が白く抜けている所が当初の位置でした。
 特に上から二番目のもの、だいぶ下がり過ぎていたので大幅に詰めました。
 これでだいぶバランスがよくなったんじゃないかな?


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 この回で使用した材は松。硬くて粘りも有りカッチリとした音を鳴らしてくれるが、割れやササクレが出やすいのが難点、金沢では相当苦労して組み立てました。
 久々の再会で最も目に着いたのはここ! 「今日はやり切れないけど後日パテで埋めるなりして整えた方がいいよ。」言って置いたつもりだったけれど・・・、まぁなかなかね、みんながみんなやれる訳じゃないよね。
 これでケガした人はいなかったかな?今回の修理作業中にもなんどか手の皮を刺し貫き出血、太鼓の神へ新たな血を捧げました。

 それらの大きな割れや深いササクレをパテで埋めました。 引き続き表面を馴らします。



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 打面口の縁のアタリを柔らかく仕上げ直し。手に優しく馴染んでより叩きやすくなることで、より一層の愛着を持ってもらえるといいなぁ。


 楽器は、音が身体に気持ち良く響くことは勿論、手触りも重要な要素だと思う。そして見栄え。さらに臭いも?皮の臭いや木の香り、塗料の臭いやその他得体の知れない様々な臭い。
 味・・・まではさすがにないか。

 こういった五感で感じることは深いレベルで人の感性を触発する。
# by kei-grande | 2013-03-29 22:32 | Atabaque アタバキ | Comments(3)

-2年ぶりの再会

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2011年の春に、マッチくん率いる“GUETO”の本拠地 金沢で作ったアタバキとおよそ2年ぶりの待望の再会を果たしました。

 初めての出張ワークショップ作品。
 タガやリングなどの鉄材系は事前に用意して持っていき、後は現地で一から作りあげました。
 山梨‐名古屋-金沢間の距離をものともせず手伝ってくれたアミザージ。
 「絶対面白いよ!」という不確かな熱意だけを信頼して実現に漕ぎ着けてくれたマッチくんはじめ、GUETOの皆さん。 みんなの思いのこもった渾身の力作です。

 (その日の様子はこちら⇒まっち日記

 想定外のアクシデントにも見舞われ、果たして完成までこぎつけれるのだろうか?との思いが頭をよぎる瞬間も正直ありましたが・・・日が暮れきる頃にはなんとか皮を張り終えることが出来てホーーーッとした思い出も。

 その後、このアタバキはGUETO上越支部で活躍していることは知っていたものの、実際にどんな音で鳴っているのだろう?とずっと気にかかっていたところ、、、ヘッドを押さえているリングが高めで若干叩くのに邪魔、もう少し下げることは可能か?それと最近調整しても音がボソボソして良い音にならない。との相談を受け、この度GUETO名古屋サークルの指導に合わせてマッチくんに連れてきて貰うことができました。

 久しぶりの再会の第一印象は、「愛されてたんだね~!」に尽きる。
 シッカリとヘッドの毛が抜けツルツルに。
 そして、作りは荒いものの2年の時を経ていっさいのガタツキはなく堅牢さは抜群。我ながらイイ仕事をしたなぁと思う。

 
 気になる点は、
・胴体表面の仕上げが粗くササクレが結構手に刺さること。
・乾燥時の張りが弱かったのか、少々皮が落ち込み気味。
・叩いてみて気になったことだが、打面口の縁が鋭角で手が痛い。
・現場で細かい調整が出来なかったことから、タガの位置がアンバランスでうまくフィットしていない。

 などなど

 今後も末永く安心して使い続けて貰う為にしっかりとメンテナンスさせて頂きます。
 GUETO上越支部の皆さん、再会を楽しみに待っていて下さい! 

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# by kei-grande | 2013-03-24 21:46 | Projeto 企画 | Comments(2)