2013年 04月 28日
Atabaque quente:宮古島編
前にもちらりと紹介したこのアタバキ(これもアタバキ?) 沖縄本島と台湾の中間あたり、青い海にポッカリと浮かぶ赤い大地の小さな島、宮古島で作りました。
縁の糸に導かれ訪れたのは2011年11月のこと。
迎えてくれたのはIunaことマツくん。
カポエイリスタの顔のほか、ファミリーユニット「マイツ」としてのミュージシャンの顔、その二つの顔と彼の生き様とを分かつことは出来ないほど見事にアートと融けた稀有な漢。
メストリ・シロを伴って名古屋を訪れた際に我が家へ一泊、以来彼の人柄・生き様に魅かれ・・・いつかマツくん(マイツ)に使って貰える太鼓を作りたいなぁ〜との密かな思いを持っていました、私。
マツくんの口癖、「OK!イメージしとくよ。いい流れになるように。」
そのイメージの力に引き寄せられたのか、俺のイメージが引き寄せたのか、あるいは引き合ったのか。
ある日、「アタバキ作ってみたいんだけどさぁ、どうしたら作れるかな?」
3.11震災後子供たちへの放射能の影響を憂慮し移住した先、宮古島からの相談。
ちょうどその頃、我が家には「飛行機に乗ってどっか行きたい!」とだだをこねる大きな子供が・・・行くしかない!
青々と生い茂るサトウキビ畑のただなかに浮かぶようにたたずむマイツ邸。
日が暮れれば太古のまま深い闇と静寂に包まれる。
吹き抜ける風、ときおり牛の鳴き声、そしてパチパチとはぜる焚き火の踊る炎を見るともなく見ていると、
いったいここは何処?
ふと時空の狭間に彷徨い込んだかのような気分になる。
移住後まだ半年ほどのマイツファミリーの日常生活まるごとに、ポンっと家族でお邪魔して4泊5日お世話になりました。 11月とは思えない穏やかな気候と緩やかな時の流れを満喫しながら、美味しい御飯をよばれ、のんびりと太鼓を作り、語り、海にカポエイラにと得がたい時間を過ごすうち、人生の進路がコトリと音をたてあらたな軌道を走り出したように思います。
よりワクワクする方へ向かって!
さて太鼓作り、
ほとんど現地調達、島の暮らしの身近にあるもので作りました。
皮まで現地調達!島に暮らす太鼓仲間がアフリカから持ち帰ったビーフジャーキーのような(今まで見た中で最も肉々しい)牛の皮をゲット。
完成後、まだ生乾きの皮が鳴らす優しい鼓動のような響きをベースに聴いた“マイツ”パーソナルライブは最高でした。
その後、時折り便りをいただきます。
一部ペイントされ(後ろにはひまわりが咲いているけれど、これ確か1月!)
さらに、トライバル文様が入り
最新版は一転、ユズル画伯によってあらたな魂が吹き込まれました。
ここにもあった熱いアタバキ Atabaque quente!
ライブでも活躍しているとのこと。 いつかその勇姿を見にまた宮古島へ行かねば。
ファミリーユニット『マイツ』、俺のなかでは尾崎豊以来の大ヒット!(笑)
自主レーベルのファーストアルバム「いのち」に続いて、島の暮らしを唄うセカンドアルバムがリリースされる日も近い!?
愛・尊敬・感謝!
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by kei-grande
| 2013-04-28 19:36
| アタバキ
2013年 04月 17日
工房にこびと出現
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by kei-grande
| 2013-04-17 23:05
| その他
2013年 04月 15日
アタバキ治療近況
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by kei-grande
| 2013-04-15 11:45
| 修理
2013年 04月 13日
私、本職は治療家です。
構造を正すという点に置いては、人も太鼓もそう違いはない。
真理は常にシンプルだ・・・と思う。
さて、先ごろ新規の患者さまが搬送され、現在入院療養中です。
出身地:ブラジル バイーア
現住地:東京
年齢:不詳
性別:男性
病名:構造体不全症候群
病状:全身に亘る構造組織の萎縮とそれに伴う靭帯組織の弛緩及び消失の為、著しい構造強度の低下と発声機能の減退が見られる。
病因:環境の変化と、経年変化による構造体の萎縮に加え、物理的衝撃により重度の損傷。
処置状況:全身に亘って症状の進行が進んでいるが、特に下半身の損傷は甚大。ボルト・ビスによる固定とテーピング固定による応急処置が施されていた。
ってな感じです。
タガ帯、全て緩んでました。
しかも下の2本はすでに外れて久しく、「こんなに簡単に取れるんやったらいらんのかな?」と捨ててしまった!とのこと。
そこへ持って倒してしまってからはガタガタ、音の出も悪い。
何とかなりませんか?
治るもんなら四の五の言わんと全てお任せします。
との依頼を受けました。
さぁ、どう治すか?
ボチボチ取り掛かっています。
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by kei-grande
| 2013-04-13 00:14
| 修理