2015年 02月 02日
極めること
ちょっと前のこと、珍しく医療関係のお話を聞きに。
非科学的医療を自認する歯医者さん。
歯は全身に関わる重要な臓器である。
原因不明の不定愁訴に歯が大きく関わっている!?
父母のお陰で、もともと歯は丈夫な方。
10代の頭から30くらいまでの20年近く
歯医者さんとは無縁でいられましたが、
その後、肩こり頭痛が頻繁に、そして歯痛と、
とうとう歯医者さんのお世話になることになりました。
通いはじめはなんか新鮮で、銀歯の入った自分にもご満悦。
大人の仲間入りした気分で。
だけどいつまでも通い続けるうち不信感の芽生え。
言いなりになってたらどこまでも削られてしまって
あげく、自分の歯がなくなっちゃう?
虫歯に侵されながらも健気に頑張っている部分までごっそり削られるより
そのまま放置して自然にまかせた方が結構長持ちしたりして…。
武田惣角は真槍で突かれて失った前歯をものともせず
歯茎で直接肉を喰らったという。
歯の一本や二本なくったってどうということもない。
痛みのコントロールはある程度出来る。
痛みは身体からのメッセージ。
野口晴哉、野口三千三、橋本敬三、俺のなかの三大巨頭の話をまとめると、
「不快をさけ快へ進め、それが命の声だ。」となる。
痛みの消える部分を按じ、
快な方向へ身体を動かし、
痛みの出ない食べ物を食べ…。
痛みの逆ベクトルには快がある。
痛みは生命の進む道を示す指針となる…
と思っております。
んで、かれこれ7・8年歯医者に行かずじまい。
2本ほど欠けましたが特に問題無し。
ということで、歯と整体
非常に興味深く思っていたところです。
ざっくりとの理解では、
“部分と全体は相互に関係しあう”ことを前提とした
歯からアプローチする全身整体。
歯と上顎・下顎骨との関係性とは
頭蓋骨の縫合や仙腸関節と同じく
“靭帯結合による関節である!”
という見方がとても新鮮で目からウロコ。
鍼灸・漢方などの東洋医学
ホメオパシー
整体
etc...
様々な分野に広く学び、
自家薬籠とした膨大な知識と技術を縦横に振るい
全体性を整えるその治療はほとんど魔法のよう。
なんか凄いのはわかりました。
純粋に技術の追求が楽しくてしょうがない、
見識を深めることが楽しい、
求道的堅苦しさもなく、
といった印象の
すごくイイ人。
でも、
しかし、
ほとんど理解を超えた魔法の如き術、
薬や機械に頼らないことのみに置いて
全面的にそれが善であるといえるのか…
野口晴哉は言った。
「治療とは、欲求の種を蒔くことなり。
人が本来的に持っている力を発動させるきっかけを蒔くのだ。」
橋本敬三は、
「間に合ってたらそれでいい。」
そう、
あらためて思ったのは、
どこまでも極まらず、
適当に、そこそこに、
けれど確かに、人のうちにある何かを触発する。
そんな仕事を俺はしたいのだ!
と。
太鼓も
治療も
人生も
カポエイラもね。
by kei-grande
| 2015-02-02 20:25
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