アタバキ治療近況

 胴体下部、思い切って一旦ばらしました。

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 仮帯であたりをとり・・・、続きはまた。

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# by kei-grande | 2013-04-15 11:45 | Reparacao 修理 | Comments(0)

私、本職は治療家です。

 10年前はまさか、太鼓の治療家になるとは思ってもみなかった。

 構造を正すという点に置いては、人も太鼓もそう違いはない。

 真理は常にシンプルだ・・・と思う。



 さて、先ごろ新規の患者さまが搬送され、現在入院療養中です。
 
 出身地:ブラジル バイーア
 現住地:東京
 年齢:不詳
 性別:男性
 病名:構造体不全症候群
 病状:全身に亘る構造組織の萎縮とそれに伴う靭帯組織の弛緩及び消失の為、著しい構造強度の低下と発声機能の減退が見られる。
 病因:環境の変化と、経年変化による構造体の萎縮に加え、物理的衝撃により重度の損傷。
 処置状況:全身に亘って症状の進行が進んでいるが、特に下半身の損傷は甚大。ボルト・ビスによる固定とテーピング固定による応急処置が施されていた。

  
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ってな感じです。

タガ帯、全て緩んでました。
しかも下の2本はすでに外れて久しく、「こんなに簡単に取れるんやったらいらんのかな?」と捨ててしまった!とのこと。
そこへ持って倒してしまってからはガタガタ、音の出も悪い。
何とかなりませんか?
治るもんなら四の五の言わんと全てお任せします。
との依頼を受けました。

さぁ、どう治すか?

ボチボチ取り掛かっています。
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# by kei-grande | 2013-04-13 00:14 | Reparacao 修理 | Comments(2)

-新生!

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 GUETO上越支部の背骨を支える神聖なアタバキ、金沢で面倒を見きれなかった分に加えてこの2年の私自身の技術の向上を惜しみなく盛り込んで新生しました!

  
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 手入れ前には寝かせた状態でしか写真を撮っていなくて比較しにくいのですが、大手術を待つ患者のようでこれはこれでありかも。


 若さに任せた勢いだけで突っ走り擦り切れ疲弊した戦士が、療養を経て一回りもふた回りも逞しく栄気が漲って溢れ出さんばかりに快復したかのように生まれ変わったと思うのですがどうでしょうか?




 音の方も手入れ前は、
-以外としっかり音でるねぇ。
 という感じでしたが、
 
 手入れ後、
-ムムッ・・・イイィ   。
という感じで、高級感溢れる格調高い音に仕上がりましたよ。
 我が良き伴侶のアッコちゃんも何気に叩き、「これ音が違う!」と一言、違いがわかるんかい!門前の小僧ならぬ門前のおかみ。

 
 今日は皮張るぞ!と準備をしていたある日、日本のGUETO創設に深い関わりを持つ人物、つまりはこのアタバキ誕生の縁の糸の端緒につらなると言って過言では無い、現在は名古屋地区を代表する孤高のカポエリスタのトヨさんが、前触れも無くパートナーのしほちゃんと共にフラリと訪ねて来た。
 これもやはり縁の為せる業かと、太鼓に命を吹き込む神聖な皮張り作業を手伝って貰うことに。
(でも手伝ってくれたのはしほちゃんだけで、トヨさんは部屋でごろごろ。これも何かの縁ですな。)
 

 そんなオチ的なストーリーも刻みつつ新たなヒストリーを上越で創るべく帰郷の日を待ち侘びています。
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 こういう出張形式の製作会、今回の修復作業で浮き上がって来た改善点を踏まえた上で、機会を戴ければ是非またやってみたいと思います。
 興味を惹かれた方あればご連絡お待ちして居ります。

 金沢出張アタバキ製作体験会の様子はこちら
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# by kei-grande | 2013-04-06 00:02 | Atabaque アタバキ | Comments(5)

-2013年春の新作

 新しい素材を試してみました。

 今までいろんな木で試して来ましたが、一番クッキリハッキリパンチのある音に仕上がったのは枕木を製材して作ったもの。目が良く詰まっていて重く硬くて粘りが有って曲げ易い、反面、丸鋸一つでの製材は作業自体がとっても大変でやってられん。 その上製材後の板は乾燥が進むに連れて暴れる暴れる、捩れ、反りがひどく組み上げも一苦労、仕上がりはすごく良かったもののもう二度とは使いたいと思わない。

 試行錯誤の繰り返しから見えてきたのは、形や大きさ、張る皮の種類のみならず、樽木の素材の質感がダイレクトに音の質感に反映されること。



  そしてたどり着いた近所の材木店。 

 「硬くて、重くて、弾力があって、扱い易く、手頃な値段の材を探しているんですが…」
 
  「ウチに有る物だとタモかナラだね。」と、ずらりと並んだ倉庫を見せて貰う。


 ナラは知り合いに貰ってクンヤ(ロープの張りを調節する杭)用に重宝して使っている、これで今後の仕入れ先は確保。
 しかしこいつは本当に硬くて鋸を轢くのも大変。
 
 ということでもう少し扱い易そうなタモで作ってみました。
 
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 タモ材を使った作品第一号です。

 タモはバットに使用されることで知られる落葉広葉樹。硬さと弾力性、そして適度な重さを兼ね備えた材。
 今回初めて使ってみた結果は・・・

 高さは約70cmヘッドは山羊皮でかなりの細身、打面の外径は約20cmと小さめですがこれがまたすごくイイんです!
 小さな打面のくせに高音は勿論低音までも幅広い音域でしっかりと反応、いつまで叩いていても飽きのこない味わい深い音色。今のところの最高峰です。

 自家用の試作品として作りましたが、一目惚れしてしまった人は気軽に声かけてください。
 

 
 今回はもう一つのチャレンジも、に注目!
 鉄の丸棒を曲げて作りました。木材の方が貴重で鉄の方がお手軽だと最近思う、どちらが環境に優しいかは知らんけど・・・。
 
 以外と簡単だなぁと思っていたら・・・しばらく使用するうち溶接が一箇所とれてしまった。
 まだまだ険しい溶接道。

 グランジ工房作品愛用者の皆様、溶接の不具合あったら遠慮なく言ってね。

 
 
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# by kei-grande | 2013-04-04 23:30 | Atabaque アタバキ | Comments(2)

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 胴体の仕上げ完了!


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 内部の割れと隙間も埋め更に、余ってた鉄輪が測ったかのようにちょうどいいサイズだったので補強に入れて置きました。



 後は皮を張るのみ。
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# by kei-grande | 2013-03-31 21:38 | Atabaque アタバキ | Comments(0)