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その名は知らねど太鼓は太鼓

幼児期において“壊れた物が治る”ことを原体験として持っていると、

「全ては必ず良くなる」

との世界に対する希望を胸に、
人生に置いて様々に直面するあらゆる困難に立ち向かうことの出来る
“生きる力”の根本が育まれるのだ…

と、神智学者のシュタイナーは言っていたそうな。



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今回預かったのは、子供が皮を叩き破ってしまったという詳細不明の太鼓。
インド系の香りのする普段私が扱っているのとは違うタイプですが、
お鉢が回って来ました。

まぁ、なんと言っても太鼓は太鼓。
破れた皮の張り替え作業にそう違いはなかろう。
…とは言え、
どういう手順でやれば最も簡単に張り替えれるか?
全バラして一から組み直すほどの気力も暇も無し。
一ヶ月ほどいつも目に着く場所に寝かしながら
意識の端で考えて考えて考えて…
ある日啓示が降りるのを待つ。



アイデアが降りて来たら早い。
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一気にバラして
一気に組み上げ。
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インド系の血筋にアフロブラジルの血と愚乱児の血が入り
若干仕様に変更がありますが…

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そして新たに張り込んだ極薄ヘッドは富士山麓の鹿の皮。



どんなもんでしょう?




壊れた太鼓、それなりにであれば
どんな太鼓も治します。













にしてもしかし、


壊れちまった人間関係を治すのは

難しい…。






by kei-grande | 2015-10-05 20:05 | Reparacao 修理