形あるものは壊れる

形アルモノ壊レルコト必定ナリ

といえども、使い込むうち物にも魂が宿る。
治して使えるならとことん使うことがその魂に報いることにもなろう。


ただならぬオーラをまとう“鉈”を修理に預かりました。

求められればなんでもやります。
…氣がむけばの話だけど。


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 目釘が腐って柄がとれた、というのが主な修理依頼内容。

 少なくとも2回は目釘を替えた跡が見られるこの鉈。
 一見、身幅狭く細工用かと思いきや、この使い込まれっぷりから察するに研ぎに研がれて研ぎ減ってここまで身が痩せたのだろうとも思える。
 刃はガタガタにこぼれ、峰も叩きつぶれ鞘の抜き差しも困難なほど荒っぽく使い込まれたとはいえ、鉄の目釘が朽ちるほどの刻を使い続けられたこの鉈にもしも心があるならば、道具として本望だろうと思う。



 さて、当初の見積もりでは目釘を替えればヨシ!と思っていましたが、思いのほか柄本体の老朽化も進行しており今後の使用に存分に耐えうるよう新調することにしました。

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アタバキのクンヤ用にストックしてある材を使って。

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あとは目釘で留めれば一丁挙がり!

でも、

何か味気ない。

自分のだったらこれで十分だけど…

ので一細工足します。

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使い心地良きよう彫りを入れる。
ちょっと珍しい真鍮の口金とよくマッチした!と自画自賛。( ^ω^ )



 刃こぼれを研ぎ上げ、峰の潰れを補整。
 柄と共に鞘も油で拭きあげて、金帯が欠損したと思しき部分は古式にのっとり木の皮で巻き締める。


 ちょっとやり過ぎた感も無きにしも非ずだが、この先さらに使い込まれるうち馴染んでいくことだろう。

 一段とオーラの輝きを増しながらその生を全うすることを願う。


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求メラレル処ニ従ッテ、風ノ吹クママ氣ノ向クママニ行ッテミヨウ…ト、思フノダ。










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by kei-grande | 2015-01-19 17:17 | Reparacao 修理 | Comments(0)