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お盆て?

 あの暑さもドコへやら、めっきり秋めいて来た今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 お盆が開けて、患者さん宅へ往診の際のこと。

 「お盆はどうでした?お墓参りは行かしたかね。 私は体が不自由で行きたい気持ちは有っても行けずじまいでしたが…」

 

 そうか、お盆ってそういうふうに過ごすもんだったのね、忘れてた。
 ていうか、お墓に御先祖様がいるとは思って無い。

 墓石や仏壇に意味を見いだすとするなら、それは先祖から私へと繋がる軸線上に在る、自らの立脚点を想起し確認するための“装置”である、と云えるだろう。

 しかし、私がここに今在ること自体が、原初の生命から繋がり続けている証であり、先祖は私の五臓六腑、血肉にこそ宿っているのだ。
 と思えばこそ、墓に詣でる必要は無いと思う訳で。


 とはいえ、この“お盆”という歳時じたいが物質的実体を持たないながら“装置”であり、今ここにこうして改めて“私がここに在る繋がり”に思いを馳せるのも、お盆という歳時装置の為せる業。
 であればこそ、“装置”の持つ力も侮れない。



 「カポエイラのバテリアとは祭壇なんだ。音楽そのものが、神と人を先祖と我々を繋ぐ祭壇だ。
 とはコントラメストリ・シャンダウンの言葉(を訳した久保原さんの言葉の更に意訳)

 音楽もまた一つの装置。
 その力もまた推して知るべし。

 天界から神を降ろし、幽界の先祖を呼び覚まし、人界に和をもたらす。

 そんな祭壇の一翼を担うに足る太鼓を、今日も鋭意製作中。

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 さて、お墓の先祖はうっちゃって、あちらこちらに出向いたお盆休み後半は大阪でオンユー楽器さんとお話をさせていただく機会を得て、グランジ工房作品を扱っていただけるようになりました。
 細かな詰め合わせはこれからですが、セッティングをしてくれたツキさんに感謝。
 

 翌日の金沢、バテリアの端、ヘコヘコの音はいかがだったでしょうか?印象に残った人が誰かいたのなら嬉しいのですが。
 あれもグランジ工房作。

 良い音だった!

 自画自賛(^_^)




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by kei-grande | 2013-08-28 22:53 | その他